宮永岳彦 素描 『裸婦』 1960年

洋画家 宮永岳彦作
『裸婦』です。

1960年 紙にペン・墨。
右上に画家のサイン有り。

総合週刊誌 週刊サンケイ(扶桑社) 昭和35年5月9日号 
連載小説『うるさい“妹”たち (五味康祐 著)』
第一回の挿絵として採用された作品です。

現代美人画の名手として知られる
宮永岳彦(みやなが たけひこ/1919-1987)は
グラフィックデザイナーとしても活躍し、
新聞や雑誌の挿絵、書籍の装幀なども数多く手掛けました。

『うるさい“妹”たち』は
高度経済成長期の真っ只、六本木族と称された
奔放な若い男女の生態を
彼等なりの愛と性モラル、葛藤、打算を絡めて
生々しく描き出した青春小説で、後に映画化もされています。

軽妙な筆運びと墨の滲みにより
少女特有のみずみずしさ、恐れを知らない大胆さが
実に的確に表現されており、
画家の確かな力量を感じさせます。

若くしなやかな肉体美、
惑わすように投げかけられたその視線は
見る人の想像力を掻き立て、
ストーリーに対する従属性を超えた一つの絵画として
十分に成立しています。

額の裏側に、当時の掲載ページのコピーを収めた
クリアファイルが貼られています。


作品中央部に紙の折れや少々の汚れが見られます。
付属の箱に破れ等のダメージがあります。


- 宮永岳彦 略歴 -

1919年 静岡県にて出生。
1931年 名古屋市立工芸学校入学。
1936年 松坂屋百貨店 名古屋本店入社。
1942年 第29回二科展初入選。
1943年 第6回新文展入選。
1947年 二科展にて褒賞・同人努力賞。菊華賞等受賞。
1972年 二紀会理事就任。全線絵画大賞受賞。
1974年 日伯文化協会依頼「皇太子・同妃両殿下像」制作。
    ブラジル政府よりグラン・クルース(最高勲章)受賞。
    秦野市功労者表彰受賞。
1978年 第1回東郷青児美術館大賞受賞。
1979年 日本芸術院賞受賞。
1980年 衆議院依頼「第1回国会開会式天皇行幸図」制作。
1986年 二紀会理事長就任。紺綬褒章受章。
1987年 消化管出血により死去。勲三等瑞宝章受章。


サイズ
額:縦約39.7cm 横約47.3cm
内窓:縦約15.8cm 横約22cm



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