長谷川潾二郎 油彩画 『樹木』 鑑定書付属

大正・昭和期の洋画家
長谷川潾二郎『樹木』です。

1953年 キャンバスに油彩。
日本洋画商協同組合の鑑定書付属。

非常に遅筆で寡作、また画壇との距離を置く孤高の作家であった
長谷川 潾二郎(はせがわ りんじろう/1904-1988)は、
近年までその画業が広く知られることはありませんでした。

本作品『樹木』は
「第一回長谷川潾二郎油絵個展(1953年5月16〜21日/東京・フォルム画廊)」
の出展作です。

写実でありながら幻想味を帯びた独創的な画面は
深い詩的世界を内包し、
見る人に画家の克明な鑑賞眼と静かな情熱、
一点一画もゆるがせにせず筆を運んだであろう
長く濃密な時間の経過へと思いを募らせます。


作品下部、キャンバス裏面に
画家のサインが入っております。


作品右下に黒い点状のシミのようなものが見受けられます。
画面のひび割れはございません。
額縁にキズやスレ、シミ汚れ等がございます。



- 長谷川潾二郎 略歴 -

1904年 北海道函館区(現・函館市)に生まれる。
1912年 函館区立弥生尋常高等小学校入学。
1918年 北海道庁立函館中学校入学。
1923年 函館中学校卒業。
1924年 上京。川端画学校にてデッサンを学ぶ。その後、油彩画を独学。
1926年 地味井平造(じみい へいぞう)名義にて
    小説「煙突奇談」「二人の会話」「X氏と或る紳士」「童話三つ」発表。
1927年 地味井平造名義にて小説「魔」を発表。
1931年 渡仏。翌年帰国。
1933年 第二十回二科展入選。
1934年 東京・日動画廊にて個展開催。第二十一回二科展入選。
1935年 第二十二回二科展入選。
1937年 東京・日動画廊、函館・カネモリビルにて個展開催。
1938年 地味井平造名義にて小説「顔」「不思議な庭園」発表。
1939年 東京・日動画廊にて個展開催。
1940年 地味井平造名義にて小説「水色の目の女」発表。
1943年 国分寺の軍需工場に製図係として徴用される。
    第七回一水会展入選。
1953年 東京・フォルム画廊にて個展開催。
1965年 東京・いとう画廊にて個展開催。
1966年 大丸東京店四階画廊にて個展開催。
1968年 東京・ギャラリー・アートにて個展開催。
1969年 東京・ギャラリー・アート、パピエ画廊にて個展開催。
1970年 東京・現代画廊にて個展開催。
    第一回美楽会油絵展出品。
1972年 東京・サカモト画廊にて個展開催。
1979年 絵のなかの散歩 -洲之内徹コレクション出品。
    東京・ギャルリー・ムカイにて個展開催。
1980年 絵のなかの散歩 -洲之内徹の発見 出品。
1988年 死去。享年84歳。


作品サイズ:縦約40.7cm 横約32cm
額サイズ:縦約62.5cm 横約53cm 厚み約4cm

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型番 ad20009
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1,890,000円(税込)
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