古いゴブラン織りのパーティバッグです。
推定1930〜40年代頃 フランス。

ゴブラン織り(Gobelins)は本来、
15世紀半ばのパリ、ゴブラン家の織物工房で製作された
室内装飾用のタペストリーを指します。

17世紀に入り、フランスでは国策として
タペストリー産業の振興に乗り出し、ヨーロッパ各国に製品を輸出。
以降ゴブランは、主に麻や毛糸などを用いて文様を織り出した
綴織製品の一般名称として定着しました。

本品はふっくらとした円形に近いシルエット。
両面とも同じ絵柄となっており、
天使や羊たちが見守る豊かな自然のなか、憩う男女の姿が
優雅に表現されています。

当時は鮮やかであっただろう色彩は長い年月により古色を帯び、
まるで点描画を思わせる微細なニュアンスが
静謐な美しさを醸し出しています。

口金とチェーンは真鍮に金張り。
繊細な草花彫刻が施され、エレガントなムードを一層高めています。

内側はベージュの布張りで片側ポケット付き。
適度なマチも付いており、使い勝手の良さも魅力です。

口金の開閉やチェーンの強度は良好で十分に実用可能、
気品漂う佇まい、古さゆえの味わい深い表情が
女性らしい装いを叶えてくれます。

一部が掠れていますが
口金の内側に「MADE IN FRANCE」の刻印が入っています。


口金の内側に布タグが付いていたと思われますが
欠損しています。
経年による傷や擦れ、布地の汚れ、金属変色等が見られます。


サイズ：縦約25.5cm　横25約cm　マチ約2.5cm　チェーン長さ約37cm



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