古い蒔絵万年筆です。
推定1930年代前後。
1919年創業
国産万年筆の代表格として知られる
老舗筆記具メーカー プラチナ萬年筆株式会社製。
蒔絵師「秀山」の銘有り。
吸入はレバーフィラー式、
ペン先は14Kです。
万年筆が発明された当時、軸材として主流であった
エボナイトの表面を保護する目的で
漆が用いられるようになったと言います。
日本古来の伝統工芸である漆蒔絵を取り入れた
このような蒔絵万年筆は、
伝統を重んじた典雅な絵柄と精緻な技巧で
国内のみならず世界各国で高い評価を得ています。
本品は粉砕した色漆粉を撒き、漆をかけて研ぎ出した
乾漆仕上げと呼ばれる蒔絵技法。
鏡面のような呂色塗とは異なる深みのある風合いが
実に魅力的です。
どこか剽軽さを持ち合わせた能面柄は、
一見すると落ち着いた印象ながらも
他とは一線を画する独特の存在感を漂わせます。
なお、本品は未修理・未調整となりますので
ヴィンテージ万年筆の知識を持ち合わせている方へ
お勧め致します。
世界に誇る匠技を手にする喜び、筆を走らせる楽しさを
是非お味わい下さい。
経年による傷や擦れ、ペン先のインク汚れ等が見受けられます。
サイズ:全長約12.5cm、胴軸径約1.2cm
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