アンティーク キリスト像 木彫り

古い木彫りのキリスト像です。
推定1900年代初頭頃 フランス。

顔面が黒く塗られ、鼻と口が削り取られています。
また、両腕が欠損しています。

ヨーロッパの一部地域には黒い聖母子像が存在し、
フィリピンなどでも黒いキリストが信仰されていますが
こちらは制作当時の姿とは考えにくく、
後年、意図的に顔が変えられたものと推測されます。

纏う衣の柔らかさ、
肩まで垂れる美しい巻き毛に繊細な気質を感じさせ、
残された物憂げな眼差しは
特別な感情を潜めているようでもあります。

土着信仰との関連性、
或いは褐色人種となるよう手を加えたものなのか
理由は判然としないものの
キリスト教では本来、黒は死と冥府の色であり
この特異で痛々しく、不完全な造形が
図らずも一種独特の聖性をもたらし、見る人の心を捉えます。

サイン等は入っておりません。


サイズ:縦約22cm 横約6.5cm 奥行き約5.5cm

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型番 ad18009
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