古いビーズバッグです。
推定1920〜30年代頃　ヨーロッパ。

細かなシードビーズが丹念に織り込まれ、
マットなホワイトカラーを背景に咲き誇る朱金色の花と
動くたびに揺れて表情を変えるフリンジ装飾が
軽やかでありながらもどこか異国的で
センシュアルなムードを漂わせています。

フレームは象牙を模したセルロイド製。
内側には鮮やかなピンクの布が張られており、
意外性のある配色が印象的です。

持ち手部分のロープ紐は
おそらく後年に取り換えられたものと思われ、
補修を繰り返しながら長く愛用されてきたことが窺えます。

フレームの開閉や持ち手の強度は良好で
実用上の問題は無いかと思われます。

アールデコ独特の大胆でエレガントな意匠と
古いビーズの深みのある発色、
随所に見られる手仕事の跡が大変味わい深く、
装いに豊かな個性と華やぎを与えてくれる一品です。

刻印等は入っておりません。


フレームの取り付け部分やフリンジ等にビーズの欠損があり、
バラの状態で保存袋に入れられています。
内側の布に破れがあります。
全体に経年による擦れや糸のほつれ、汚れ等が見られます。


サイズ：縦約24cm（持ち手を含まず）　横約17cm　

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