古い巾着型のビーズパースです。
推定1900〜1920年代頃　イギリス。

ヨーロッパでは19世紀中頃からビーズワークが流行し
多種多様な装飾小物が作られ、貴婦人達を大いに魅了しました。

グレイッシュなベージュカラーを基調に
ブルー、ピンク、ホワイト、グリーンなど
極小のガラスビーズが彩り豊かに織り込まれ
可憐な薔薇の図柄を描き出しています。

古いビーズ特有の落ち着いた輝きや
深みのある発色が実に美しく、
色調を揃えた裾のタッセル装飾も
愛らしいアクセントとして華やぎを添えています。

開け口部分はクロッシェ編み。
長い年月で色褪せた藍色が
なんとも味わい深い表情を見せています。

細部に至るまで繊細な手仕事が感じられ、
特別な日の装いには勿論のこと、
そのまま飾られても絵になる美しい一品です。


現在口紐に使われているコットンリボンは
おそらく後年に取り換えられたものと思われます。
所々に糸のほつれやビーズの欠損などがあります。


サイズ：縦約21cm(巾着の口〜フリンジの先まで）横約9cm

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