古いシャトレーンパースです。
推定1900〜1910年代頃 ドイツ。

シャトレーン（Chatelaine）は
身の回り品を腰から下げて携帯する装身具で
18世紀頃から高貴な人々の間で流行しました。

現代でも同様の用途としては勿論、
小振りなパーティーバッグとしてもお使い頂けます。

マチの無いラウンド形のフォルム、
鉄を鋲状に研磨したカットスティールビーズが
隙間なく敷き詰められ、
動くたびに揺れるタッセル状の裾飾りとともに
煌めきを放っています。

ボタン開閉式の口金は銀張り。
赤いペーストガラスの目を光らせた二匹の蛇が
しなやかに交差しており、アールヌーヴォー期独特の
毒々しくも耽美なムードが漂います。

裏面と内側はベージュのスエード地。
口金の開閉やチェーンの状態は良好で
実用上の問題は無いかと思われます。

独創的な様式美と
鈍い金属光沢、年代特有の重厚感が
見る人に深い印象を与える一品です。

刻印等は入っておりません。


全体に金属の錆びや変色が多く見受けられます。
裾飾りの部分にビーズのほつれがあります。
布地に汚れがあります。


サイズ：縦約18.5cm　横約15.8cm　チェーン長さ約27.5cm

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