アンティーク シェルカメオ ブローチ エロースとプシュケー

古いシェルカメオのブローチです。

推定1800年代後期 イタリア
フレームは金張り。

モチーフはギリシャ神話に於いて
恋心と性愛を司る神エロース(Eros)とその妻プシュケー(Psyche)。

人間の娘であるプシュケーの美貌に
激しく嫉妬した美の女神アフロディテは
忠実な下僕である息子エロースに、
愛情を自在に操る金の矢で彼女を不幸な恋に陥れるよう命じます。

しかし、プシュケーのあまりの魅力に目を奪われたエロースは
誤って矢先で自身を傷付け、二人は恋に落ちてしまいます。

様々な苦難を乗り越えて結ばれる
エロースとプシュケーのエピソードは
古代神話の恋物語のなかでも特に美しいものとして
数多くの芸術作品の主題に取り入れられているほか、
カメオのモチーフとしても大変好まれています。

一般的にプシュケーは蝶の羽をもった女神の姿で描かれ、
本来は青年神であるエロースは
時代とともに少年のような姿に変化してゆき、
ルネサンス以降は丸々とした幼児のイメージが定着します。

淡いオレンジブラウンを背景に
白く浮かび上る、睦まじい二人の姿は
実におおらかで微笑ましく、
窪みや縄装飾を施したゴールドトーンのフレームが
重厚な趣を添えています。

ピンはC型クラスプ、
強度には問題はないと思われます。

比較的大振りなサイズが襟元に映え
彫刻の愛らしさと手の込んだ造形、アンティーク特有の風合いが
装いに無二の存在感をもたらします。

裏面に薄っすらとサインが刻まれています。


カメオ裏面の縁部分に素材の欠けがあります。
その他、経年による傷や擦れ、金属変色が多く見られます。



サイズ:縦約6cm 横約5cm




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型番 jl18002
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