藤田嗣治 銅版画 P.ロティ『お梅が三度目の春』より

藤田嗣治の銅版画です。

Pierre Loti ピエール・ロティ著 
『お梅が三度目の春』
(原題:La Troisieme Jeunesse de Madame Prune/1926年刊 ドゥヴァンベ美術出版)
のために手掛けた17の挿絵のうちの1点です。

藤田嗣治(ふじた つぐはる/1886-1968)は
1913年に渡仏、
乳白の地に面相筆で線描する独自の裸体画が西洋画壇の絶賛を浴び、
エコール・ド・パリ(パリ派)の寵児として不動の地位を確立。

1920年代頃からは
書籍の仕事に力を入れるようになり
ロティをはじめピエール・ルイス、ポール・クローデル等
数多くの文学作品に挿絵版画を提供しています。

『お梅が三度目の春』は
海軍士官の将校として来日した著者の体験をもとに、
西洋の視点で捉えた当時の日本文化、日本人女性の姿を
情緒的に描写した小説です。

物語と交響し、異文化への好奇心を喚起させる
結い髪の裸婦の姿は
それと同時に、挿絵としてのテキストに対する従属性を乗り越えており
単独の作品として十分に成立しています。

フランスのジャポニズム文学に於いても
多大な貢献を果たしたといえる
フジタ独自の作品世界をお楽しみ下さい。

原書のコピーが付属しています。


額に擦り傷や打痕があります。



額寸:縦約44cm 横約36cm 厚み約2cm 
窓寸:縦約20cm 横約15cm




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型番 ad17023
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