岩宮武二　アルフォト

日本を代表する写真家
岩宮武二（1920-1989）による
アルフォトの作品です。

鳥取県米子市に生まれ、
元南海ホークスのプロ野球選手という異色の経歴を持つ岩宮武二。
体調不良等の影響で退団した後に写真に興味を持ち、
第二次世界大戦での出征を経て、戦後にフリーカメラマンとして活動します。

岩宮は「今に生きる」を座右の銘に、
今現在生きていることを絶えず意識し、
過去から現在、未来へと続いていく
事象や形を豊かな感性で見つめる写真家として活躍しました。

また、写真というジャンルにこだわらず、
絵画、シルクスクリーン、書、水墨、コンピューターグラフィックス、陶板等、
様々な技法・素材を用いた表現にも挑戦しています。

こちらの作品は、
通常の写真のように印画紙に像を焼き付けるのではなく、
感光剤を塗布したアルミ板を腐食させて焼き付ける
アルフォトという手法を用いています。

岩宮はその仕上りに
印画紙では望み得ない
メタリックでシャープな魅力を感じ、
この技法を多くの作品に取り入れています。

メタリックな画面に浮かび上がる
躍動感溢れる3体の人体のシルエット。
ダイナミックな動きが伝わる
大胆な構図が目を引きます。

一般的には文字や図形による看板制作等に使われる技法ですが、
岩宮は敢えてピンボケの人体をモチーフに選び、
アルフォトという技法による表現の可能性を追求しています。


額に擦り傷、打痕、汚れ等がございます。


サイズ：額　横 約77�僉―� 約57�僉仝�さ 約5��
　　　　画寸　横 約57�僉―� 約39��



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型番 ad17013
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