古いシェルカメオのネックレスです。
推定1800年代後期〜1900年代初頭頃 イタリア。

モチーフはギリシャ神話に於いて
主神ゼウスとその妻ヘラの娘であり、
青春と永遠の美を司る女神ヘーベー(Hebe)。

鷲に化身したゼウスに
ヘーベーが不死の霊酒ネクタルを飲ませる
神話の一場面です。

ゼウスをはじめとする12柱の神々は
オリュンポス山頂で享楽の日々を送っており、
美しいヘーベーは饗宴の席でネクタルの酌をする役目を担います。

女神の纏う薄衣の優雅なドレープや
大きく広げられた鷲の羽、
足元を包み込むように湧き立つ雲の渦など
熟練の職人の手による巧みな表現が
見る人の目を存分に楽しませます。

チェーン部分には
ラブラドライトのビーズが用いられており
半透明の薄灰色に青色のシラーが浮かぶ幻想的な色彩が
更なる気品を与えています。

留め具は差し込み式、
強度には特に問題はないと思われます。

しなやかに首元に沿う5連のデザインは
適度なボリューム感と繊細な印象を併せ持ち、
美麗な彫刻、素材の美しさとも相まって
女性らしく魅惑的なデコルテを叶えます。


刻印等は入っておりません。
経年による傷や擦れ、金属変色等が多数見られます。



サイズ：全長約36cm　トップ部分約4.5cm×約3.6cm




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