古いアンソニーカメラのスタンドです。
大正後期〜昭和初期頃。

アンソニーカメラは
大正期から昭和40年代頃にかけて
主に写真館で使用されていた木製の大判カメラです。

20世紀初頭、アメリカの写真機及びフィルムメーカー
Anthony社の製品が国内に輸入され、広く普及したことから
写場用カメラ全般の通称となりますが
その後、金属製カメラが主流になるにつれ
次第に姿を消してゆきます。

カメラ本体は付属しておりませんので
店舗什器などの用途としてお薦め致します。

両端の支柱や天板は木製、
手回しハンドルやキャスター付きの脚部は鋳鉄製。

撮り枠などを収める仕切りの付いた天板は　
側部の大きなハンドルで昇降させることができ、
撮影者の前面に位置する小さなハンドルで角度を調整します。

ぐらつきなどはなく、
ギアの回転やキャスターの動きも良好です。

長年使い込まれた風合いは
シャッターを開放にし、黒い布の中でレンズを覗き込む
手間を要する撮影風景を思い浮かばせ
当時は小洒落ていたであろう金属部分の何気ない装飾が
仄かなノスタルジーを誘います。

雰囲気ある空間作りにお役立て頂ける、
時代の残り香漂う味わい深い古道具です。


経年による傷や汚れ、打痕、金属の錆びなどが多く見られます。



サイズ：高さ約124cm　幅約75cm　奥行約72cm



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